遺伝子検査 カンキツグリーニング病 診断キット
製品名
カンキツグリーニング病診断キット
製品説明
カンキツグリーニング病診断キットは、LAMP法を利用してカンキツグリーニング病の病原細菌様微生物Candidatus Liberibacter asiaticus (Ca. L. asiaticus) を検出するキットです。きわめて感度の高い方法 ( LAMP 法 ) を利用していますので、カンキツグリーニング病の早期発見、防除対策に有効です。
※1 LAMPプライマーには、(株)ニッポンジーン マテリアル製造の高信頼性オリゴヌクレオチド「リライアブル&トレーサブルオリゴ」を用いています 。
※2 カンキツグリーニング病診断キットの製造および販売について。
キットの内容
製品コード | NE0031 / NE0033 |
---|---|
包装 | 48テスト分 / 192テスト分 |
貯法 | -20℃に保存 / -20℃に保存 |
有効期間(納品日より) | 6ヶ月 |
HLB検査液 | 1,050μL | ×1 tube(48テスト分) ×4 tubes(192テスト分) |
---|---|---|
HLB酵素液 | 50μL | ×1 tube(48テスト分) ×4 tubes(192テスト分) |
蛍光発色液 | 50μL | ×1 tube(48テスト分) ×4 tubes(192テスト分) |
HLB陽性コントロール | 50μL | ×1 tube(48テスト分) ×4 tubes(192テスト分) |
ミネラルオイル | 1,000μL | ×1 tube(48テスト分) ×4 tubes(192テスト分) |
HLB抽出液 | 6,000μL | ×2 tube(48テスト分) ×8 tubes(192テスト分) |
HLB中和液 | 1,200μL | ×2 tube(48テスト分) ×8 tubes(192テスト分) |
核酸フリー水 | 1,000μL | ×1 tube(48テスト分) ×4 tubes(192テスト分) |
検査用チューブ | ×48 tube(48テスト分) ×192 tubes(192テスト分) |
お届け方法
株式会社ニッポンジーンでは、ドライアイス梱包で製品をお届けいたします。納品当日、製品を確実にお受取りいただき、到着次第できるだけ早く-20℃フリーザにて保存してください。
販売元/製造販売元
販売元:富士通Japan株式会社販売サイト:e Genome Order(イーゲノムオーダー)
製造販売元株式会社ニッポンジーン
製品解説
カンキツグリーニング病とは
カンキツグリーニング病 (Citrus greening disease; Citrus Huanglongbing; HLB) はカンキツ葉の篩部に局在する細菌様微生物Candidatus Liberibacter subspieces によって引き起こされるアジア、アフリカ、アメリカの熱帯、亜熱帯地域におけるカンキツ類の重要病害であり、罹病樹では葉の黄化、落葉、果実の着色不良等の病徴が現れ、最終的に枯死に至ります。カンキツグリーニング病は接木の他ミカンキジラミ (Diaphorina citri) の媒介による拡大が深刻化しており、日本においても植物防疫上の重要侵入病害として警戒されていましたが、昭和63 年に沖縄県西表島で初めて侵入が確認されました。有効な抵抗性品種及び治療方法が開発されていないカンキツグリーニング病は極めて深刻な病害とされ、日本の他、アメリカ、ブラジル、アフリカ、東南アジアにおいても農業生産上大きな問題とされています。また植物防疫法では、沖縄県、鹿児島県の指定区域からのカンキツ類の苗木の持ち出しが禁止されています。罹病樹から健全樹への感染拡大を防止するためには罹病樹の早期発見、除去が不可欠となりますが、カンキツグリーニング病の病徴は要素欠乏症と類似しており、目視観察による判定が困難とされています。Ca. L. asiaticus の人工培地による培養が現時点で確立されておらず、有効な血清や抗体が存在しないため、PCR 法やLAMP 法による核酸増幅検査が行われています。
製品補足
※1 カンキツグリーニング病診断キットに含まれますLAMPプライマーセットは、「リライアブル&トレーサブルオリゴを用いております。「リライアブル&トレーサブ ルオリゴ」は(株)ニッポンジーン マテリアルが製造する高信頼性オリゴヌクレオチド「リライアブルオリゴ」のうちの1つです。ISO13485:2003に 準拠した品質マネジメントシステム、専用陽圧ルームでの製造、チェックリストによる工程管理、トレーサビリティー完備といった特長があります。詳細につきましては、ニッポンジーン マテリアル(http://www.nippongenematerial.com)をご覧ください。
※2 LAMP 法は栄研化学株式会社が特許を保有しています。株式会社ニッポンジーンは LAMP 法を用いたカンキツグリーニング病検査用試薬の製造および販売を許諾されています。
カンキツグリーニング病診断キットに含まれているLAMP プライマーセット及びこのLAMP プライマーセットを用いたLAMP法によるカンキツグリーニング病の検査技術は、先端技術を活用した農林水産研究高度化事業「難防除病害カンキツグリーニング病の拡大阻止技術の開発」において、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センターによって開発されました。
本製品は研究用試薬または食品・環境分析を目的とした検査に使用するための試薬です。ヒト、動物の医療、診断またはその補助を目的としては使用しないでください。